冬季インターンシップ期を迎えて、採用計画を再検討されている企業も増えています。
売手市場の影響を受け、終わらない採用活動に頭を悩ませる採用担当者も多い時期です。
採用活動、内定出しが早期化する中、内定者の確保に奔走され、いつまで経っても採用活動が終わらない・・・ そんな中、翌年の採用活動(インターンシップ)をスタートできず苦戦されている企業様の声を耳にします。
1クールで採り切る採用活動
理想の採用活動は、ズバリ「1クールで採り切る」これに尽きるのではないでしょうか。
我々EDGEのエアリーフレッシャーズを導入いただいている企業様では、1クール採用に成功されている企業様が多数おられます。
従来、2~3クールに分けて、内定辞退者を補填するスタイルが一般的でしたが、1回の採用活動で採り切ってしまえば、残りの採用活動は必要なくなります。
会社説明会のセッティング、選考活動、役員面接の準備・・・。煩雑な採用業務を削減することで、人事担当者の業務負荷軽減、働き方改革にも直結します。
1クール採用活動成功のポイント
採用成功のポイントは、内定前フォローです。 内定前と内定後では、企業と学生の立場が逆転します。内定前は、内定欲しさのあまり、学生は企業に選ばれようという姿勢で挑んでこられます。 しかし内定後は、企業を選んでやろうという姿勢に変化します。企業側も内定を通知した学生には、辞退されたくない為、腫れ物に触れるような感覚で、慎重に慎重を重ねて接触されています。内定者を獲得するうえで、内定後フォローでは後手にまわってしまい、企業優位で進めることができません。 企業側が優位に立って学生を獲得する為には、内定前にどれだけ密に接触し、志望度を高め、入社意欲を引き上げられるかがポイントになります。
10回100%理論とは
新卒採用担当者の間では、『10回100%理論』が話題になっています。
就活生と会う回数、1回あたり志望度は10%しか高められないという理論です。
通常の選考では、
①会社説明会
②筆記試験
③一次面接
④二次面接
⑤最終面接
平均5回で内定を通知することになります。その時点では、志望度は50%となります。
つまり、自社への入社を決意できる確率は半分というわけです。 内定までに10回会うことができれば、100%の確率で内定を承諾してもらえるというのが「10回100%理論」です。
10回会うことで内定者の入社意欲が高まる
「そんな単純な理論が本当に成り立つのか・・・」疑問に感じられるかもしれません。しかし、10回も会うということは、企業側からすると各選考を勝ち上がった「欲しい人材」となります。
就活生にとっても、10回も足を運ぶということは、決して興味のない企業や入社意欲のない企業に対しての行動ではありません。企業側も学生側も常に選びあって、10回目を迎えるわけです。学生にとっても企業訪問は負担です。交通費はもちろん、その時間にアルバイトで稼げるお金、また他社の選考など、様々な負担を乗り越えて10回目に到達するわけです。その企業への入社意欲がなければ、学生は10回目を迎える前に離脱してしまいます。 つまり、10回目を迎えることができる採用設計を組めば、内定辞退を防止できる可能性が極めて高まるわけです。
後編では新卒採用を長期化することのメリットや具体的な手法をご紹介します。