こんにちは。EDGEが提供する内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズクラウド」サービスの運用チームです。
内定者フォローは、新卒採用で内定を出した内定者の皆さんを入社に導くことを指します。内定者の不安を解消する。入社後の活躍を見据えて適切な情報を発信する。これらの活動を通じ、スムーズに入社を迎えてもらうことが目的です。「内定者フォローという言葉を聞いたことはある。」「内定者フォローは重要だと思っている。」という担当者の方も「具体的にどのように内定者フォローを設計すればいいの?」というお悩みをお持ちではないでしょうか。
本記事では、豊富な内定者フォローの事例をもとに、学生が嬉しいと思う内定者フォローを実現するための考え方を時期ごとにまとめて解説する内容になっています。約20年にわたり累計5,500社を超える企業が利用するエアリーフレッシャーズクラウドの詳細は、資料ダウンロードより資料請求していただけます。
内定者フォローにおいて「エアリーフレッシャーズクラウド」を提供しているEDGEは、これまで5,500社を超える企業の内定者フォローをサポートしてきました。昨今の新卒採用では売り手市場が進み、人気企業ですら10月以降も採用を継続しています。内定者フォローの重要性と難易度は年々高まっています。今後はインターンが採用における主戦場になっていきます。つまり内定通知の時期が早期化し、内定者フォロー期間が長期化するのです。
就職戦線、夏秋インターンが主戦場 来春待たず採用へ(日本経済新聞)
採用の難易度がどんどん上がっているいま、内定者フォローはどう設計すべきか?このコラムでは主に3つの時期に分けてポイントをご紹介します。
内定者フォローの重要性が高まっている理由
働き方改革とコロナ禍による歪みで採用ニーズが急激に高まっている
さて、皆さんは自社において働き方改革の影響はあったとお考えでしょうか。2010年代後半に推進された働き方改革の影響で、企業は従業員1人あたりの業務負担を減らすことを強いられました。その結果として多くの人員を採用せざるを得なくなりました。さほど皆さんの仕事に影響を与えていないと思われがちな働き方改革の影響が、実は採用の難易度に影響を与えているのです。少子化の影響などで労働人口が減るなか、慢性的な人手不足を抱える企業では新卒採用において採用ニーズがさらに高まります。
2020年から新型コロナウィルス感染症が本格的に流行しました。「人との接触を避ける」ということで、サービス業を中心に急激な採用控えと離職が起こります。その影響もあって働き方改革による人手不足感は最小限に抑えられていました。しかし、2023年コロナウィルス感染症の5類移行後は、これまで採用を控え、人員が離れていったサービス業も含めた全業界で採用意欲が一気に高まります。
賃上げの影響も不可避
賃上げに端を発する最低賃金の上昇も影響しています。パート・アルバイトの時給は上昇の一途を辿っています。「年収の壁」と呼ばれる年間総収入の上限を意識して就業時間を調整する方も増えています。すると必然的に一人当たりの稼働時間は減っていきます。特に小売・飲食・サービス業ではパート・アルバイト比率が高い現状があります。そうした産業では影響が大きく、人手不足に拍車をかけています。
こうした事情から昨今の採用競争がさらに激化しているのです。まさに「働き手」の取り合いが起こっています。新卒採用の難易度も今までにないほど高まっています。そんな中で「なるべく学生を早く囲い込み、人手を確保したい。」という焦りから、大学3年〜4年の春という早い時期に内定出しを行う企業が増えているのです。
2025年卒以降の選考直結型インターン解禁も影響
2025年卒から採用直結型インターンシップが解禁されました。これまでもスタートアップや外資系企業では、当たり前のように行われてきた手法です。実際に内定者フォローツールを3年生の夏休みから利用開始する企業もあります。しかし大々的に「採用直結型インターンシップが解禁」と報じられると、内定数を確保できなかった企業は焦って早期の内定出しに動きます。すると選考直結型インターンシップ実施の有無に関係なく内定出しが早まるのです。
内定者フォローの重要性は高まる一方
ここまでの通り、新卒採用においては内定出しが早期化しています。つまり内定者フォローの期間が長くなっているのです。さらに有名企業や採用力のある企業ですら、秋以降にも採用を継続していることを考えると、入社直前まで内定辞退のリスクに向き合うことになります。例年通りの内定者フォローではもはや立ち行かなくなります。こうした背景から内定者フォローの重要性は高まり、難易度が上昇しているのです。
企業悩ます、10月の「内定辞退」問題 式参加の後に決断も(産経新聞)
内定者フォローの設計で抑える3つの視点
内定者が感じる不安とは
まず、第一に考えるべきことは内定者の不安です。学生はこれまでフルタイムで仕事をしたことがありません。そんな中、就活を通じて自身の入社先を選択するのです。就職先を意思決定したとしても、当然不安が襲います。「この企業で本当に良いのか?」「もっと自分に合っている就職先があるのではないか。」私たちは”内定ブルー”と表現しますが、学生が入社先を決定した後もこうした不安に向き合い続けていることを忘れてはいけません。この観点を蔑ろにすると、丁寧に情報提供をする別の企業に入社を決めてしまいます。その結果、貴社を辞退することにも繋がりかねません。
アンケート結果によると、内定者は入社先を決定した後も不安を持ち続けます。入社直前の3月に内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズクラウド」利用中の企業にご協力いただき、内定者に取得したアンケート結果が次の通りです。じつに1,699名もの入社直前の内定者にご協力いただきました。「社会人になるにあたり不安に感じたこと」を複数選択可能として回答いただいています。
「社会人になるにあたり不安に感じたこと」アンケート結果
この結果からも分かる通り、「自身が社会に出て通用するのか。」「職場でうまくやっていけるのか。」などの悩みが上位を占めます。人は自身の先行きが見えないと不安になるものです。このような不安に対応すべく社会人になる上での準備をサポートしましょう。そして入社後のイメージを持てる情報提供を行うことが重要なのです。しかし、学生の本分は学業や研究、部活動などの学生生活です。過度な時間的拘束をするのは良くありません。バランスを欠いた内定者フォローや時間的拘束は”オワハラ”(就活を終わらせようと、企業が学生に就活終了を強要するハラスメント)として認識されます。学生にも大学にも不信感を与えてしまいます。
内定者にとって嬉しいフォローとは
次に、内定者が嬉しいと感じる内定者フォローとはどういったものなのでしょうか。先ほど出てきた内定者の不安に寄り添う内定者フォロー施策が喜ばれています。懇親会や内定式など、同期、人事、社員と交流できるイベントが上位に来ています。やはり対面で同じ場所に人が集まり交流することに勝る内定者フォローはありません。働くイメージを持ち、同期と交流することでその会社で働いていく絵が描けるのです。
一方で遠方の学生にとっては有効な手立てではありません。むしろ情報格差によって不安が増すケースもあります。その上、懇親会は会場代や交通費もかかりますので、開催頻度も限られます。物理的な欠点や内定者間の格差を解消するにはオンライン施策を併用しましょう。また、通信教育やeラーニングでの学習支援や職場の様子の動画での配信なども効果的です。
「もっとも嬉しかった内定者フォロー」アンケート結果
EDGEでは、5,500社以上、40万人以上の内定者フォローをお手伝いしています。内定者に好評なのが、職場のリアルな様子をショート動画にしてアップすることです。採用担当者のスマートフォンから数十秒程度のインタビュー動画をアップします。さまざまな職種の先輩社員の様子を見てもらいます。普段から商品購入に際してInstagramでユーザーの生の声を収集したり、YouTubeショートやTikTokに慣れているZ世代に対して、動画を使わない情報提供は刺さりません。機能の詳細は、内定者(ユーザー) 向けの機能一覧をご覧ください。
限られたマンパワーで内定者フォローをいかに行うのか
最後の視点として採用担当者のマンパワーです。ここまでのポイントを抑えて設計したとします。しかし、採用担当者は内定者フォローだけに注力できるわけではありません。中途採用と新卒採用を兼務しているケースも多くあります。中途採用も手法が複雑化し、労力をかけなければ採用成功が難しくなっています。内定者フォローは新卒採用の一部の業務です。そんな内定者フォローに十分な時間を投下できる企業の方が少ないはずです。
現実的に自社の採用担当者の人数で効果的な内定者フォローができるのか。これが一番の課題になる企業も多いでしょう。内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズクラウド」の利用企業215社へのアンケートにおいても「エアリーフレッシャーズクラウドの導入効果でもっとも効果を感じるものは?」に対して「内定者とのやりとりの効率化」が一番多く選択されました。やはり、まずは業務の効率化なのです。
「エアリーフレッシャーズクラウドの導入効果でもっとも効果を感じるものは?」アンケート結果
「内定者フォローの重要性は理解している。しかし、ツールの導入なくして理想の内定者フォローを実現できない。」というのが採用担当者の本音ではないでしょうか。これまでもツールなくして実効性のある内定者フォローは難しかったわけです。新卒採用が難しくなる中ではどうでしょうか。理想の内定者フォローの実現には既存業務の効率化が不可避です。内定者フォロー業務をDX化して効率化し、余力を生み出すことから始めましょう。採用担当者向けの業務効率化機能の詳細は、管理者向けの主な機能をご覧ください。
内定者フォローを時期別にポイント解説
内定承諾前:継続して自社の情報を提供し、学生の意思を確認する
コロナ禍以降、オンラインでの採用活動が当たり前になりました。コロナウィルス感染症の5類移行後もオンラインと対面の併用が進んでいます。Z世代は、タイパ(タイムパフォーマンス)を重要視します。対面より効率的に企業を知れるオンラインでのインターンや説明会が好まれます。
これまでは採用において対面も含めてじっくり学生と向き合えました。企業をよく知ってもらった上で内定承諾してもらうことが当たり前でした。しかし、昨今では内定までに企業を知ってもらうことは難しくなりました。つまり内定者フォロー中も、企業を知ってもらう活動を継続する必要があります。
早期の内定出しでは、「内定が欲しい。」のか、「貴社を志望している。」のかを見極めることも重要です。就活をする学生の皆さんも内定が欲しいのは当たり前です。早期選考を行う企業をいくつか受けて内定を保持したい考えるのも自然な流れです。ここで問題になるのは、自社に入社してくれる可能性があるのか。それをできるだけ早期に、効率的に判断することです。
内定者フォローツールも時代に合わせて進化
2023年の9月より、内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズクラウド」に内定承諾前のフォローに特化した機能を追加しました。承諾前は辞退も多く発生します。内定辞退者に引っ張られて入社意欲の高い内定者を不安にさせては意味がありません。一方でスマホアプリを通じて効率的に自社情報を発信したいニーズも存在します。このため、承諾前は他の内定者と交流できず会社情報のみを閲覧できるようにしました。
内定者にエアリーフレッシャーズクラウドを案内した際に必要な手順があります。まず、内定者はプロフィール情報の入力やアプリのインストールを行います。入社意欲が低ければ、これらの手間を面倒だと感じて登録を完了しません。採用担当者はその時点で入社意欲を見極めることができるのです。
ツールの導入以外にも、面談を通じて入社意欲を確かめる内定者フォローがあります。面談によって不安を聞き出せれば、それをケアするための情報を提供できます。現場社員との面談によって不安解消と働き方をイメージしてもらうこともできます。昨今では、対面だけでなくオンラインツールの利用も一般的になりました。オンライン面談で双方の効率化を実現する内定者フォローの事例も出てきています。
内定承諾後:先輩社員や同期とのつながりを作る
この時期は、仕事を知る、仲間を知ることが重要になってきます。内定承諾前のフォローでは、入社先を選択することを目的に情報を提供してきました。承諾後はもう一歩踏み込んで、仕事や同期の様子に触れられるようにしましょう。そうすることで不安の解消や働くイメージを持ってもらうことができます。この期間の情報提供を怠ると内定辞退に直結します。
内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズクラウド」でもこの時期は内定者同士の交流が活発になります。システムからの質問に回答するとプロフィールが自動作成される機能が活用されます。また、写真や動画を用いた近況を投稿し、コメントする運用も行われます。同期にどんな人がいるのかを知りたい反面、投稿の際はどれぐらいの文字数で、文末は丁寧にした方が良いのか、絵文字は使っても問題ないかなどの不安もあります。まずは採用担当者がお手本となるような投稿をすることで安心できるコミュニティづくりをしてあげてください。
内定者フォロー施策の連動を考えよう
一般的には、内定者懇親会や職場見学、オフィス見学もこの時期に行われます。エアリーフレッシャーズクラウドを利用する企業では、こうしたイベントとオンラインの併用で効果をあげています。具体的には、内定者が自社の魅力に共感しているかをアンケートで質問します。学生から見た企業の魅力と、採用担当者の考える魅力は合致していません。伝えたいが、伝わっていない魅力をアンケートにてあぶり出すのです。あとは懇親会のコンテンツ設計を工夫して、自社の魅力を伝えていくのです。
職場見学会や懇親会後にはアンケートを取り、改善点が無いかを検証しましょう。すると各施策の精度を向上させることができます。振り返りを行なって開催回数が限られるイベントを進化させている企業。例年通り、前回踏襲で内容が進化していない企業。両者の内定者フォローの成否は、大きく違ってきます。
各社で内定式 企業が取り組む「内定者フォロー」、入社まで続く勝負(朝日新聞)
「内定者フォローにおいて実施している取り組みは?」アンケート結果
アンケート結果の通り、多くの企業では、複数の内定者フォロー施策を組み合わせて実施しています。施策を単発で行わず、連動させることが効果的です。一方で内定者フォローにおいて内定者に提供する情報は一元化してください。エアリーフレッシャーズクラウド導入企業においては、情報発信はすべてエアリー上で完結してもらっています。「内定先からの連絡は、このアプリから確認する。」と習慣づけてもらいます。これも情報伝達漏れ防止や採用担当者の業務効率化を考える上で重要な観点なのです。
内定式後:お客様扱いをやめ、社会人の準備期間とする
10月の正式内定以降は関わり方を変えましょう。入社以降は厳しい指導も行われるでしょう。できないことが多く自信を失うこともあるかもしれません。10月以降はそうした新入社員の時期を乗り切る準備期間にあてるべきです。入社に向けてeラーニングを活用する企業も増えてきます。学習コンテンツの詳細は、eラーニング・研修教材の特徴をご覧ください。
自社選考を振り返り、改善点を発表してもらうワークを実施する事例もあります。その際も期限(納期)を守ること。役割分担を先に決めておく。報・連・相を徹底する。といった社会人としての基礎を疑似体験します。知識を身につけることよりも、社会人としての「当たり前」を学ぶことの方が有用です。知識は現場でも教えてくれます。一方で約束を守る。期限を守る。といったことができないと配属先からの評価が下がってしまいがちです。新人はそういった周囲の目線を敏感に感じます。早期離職や育成を阻害する要因にならぬよう、マインド醸成に注力すべきです。
内定者フォローの目的が変化します。採用担当者の振る舞いも、これまでのケアをする役割から変化させるべきです。厳しさも徐々に伝えながら、内定者を引き上げることを意識してください。
内定者フォローの定番ツール「エアリーフレッシャーズクラウド」とは
私たちは、これまで5,500社以上の内定者フォローをお手伝いしてきました。利用いただいた内定者の総数は、のべ40万人以上にのぼります。そして、サービス提供を開始し約20年が経過しています。現在でも多くの企業に活用され、採用担当者の皆様のご意見を取り入れて、日々進化させています。何よりこれだけ多く活用される中で、たくさんのノウハウも蓄積されています。そうしたノウハウをもとに担当者が各社の運用をサポートします。
累計5,500社を超える企業が利用するエアリーフレッシャーズクラウドの詳細は、資料ダウンロードより資料請求していただけます。
エアリーフレッシャーズクラウドは、内定者フォロー専用に開発されたツールです。内定者フォロー業務を効率化し、全ての時期において効果のある内定者フォローを支援します。もちろん内定辞退防止の効果もあります。
エアリーフレッシャーズクラウドの導入事例
NEXUS株式会社様
承諾意思決定をサポートし、内定者ファーストなフォローを実現するためにエアリーフレッシャーズクラウドを導入。人事部古川様、菊池様にお話を伺いました。インタビューの詳細は、こちらからご覧いただけます。
コムシス株式会社様
スマートフォンアプリを通じ、迅速なやりとりを実現することで内定者の不安を解消するためにエアリーフレッシャーズクラウドを導入。人事総務部 人事課 課長 鈴木様と土場様にお話を伺いました。インタビューの詳細は、こちらからご覧いただけます。
株式会社アダストリア様
多くの内定者への連絡を効率化し、入社への動機づけも同時に実現するためにエアリーフレッシャーズクラウドを導入。人事部西山様にお話を伺いました。インタビューの詳細は、こちらからご覧いただけます。
株式会社日伝様
インターンシップをキャリア開発の機会として位置づけ、参加した学生の皆さんにとって有意義なプログラムにすることを目的にエアリーフレッシャーズクラウドを導入。⼈事部の福島様、中⼭様にお話を伺いました。インタビューの詳細は、こちらからご覧いただけます。
ご所属やご担当者様の情報は全て取材当時のものです。ご紹介した企業以外のインタビューも多数掲載しております。導入企業インタビューは、導入事例をご覧ください。
エアリーフレッシャーズクラウドの導入効果
エアリーフレッシャーズクラウドが選ばれる理由
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